D
会社を設立されたのはいつですか?

T
会社の設立は2016年です。それまでは「トラッドマンズ」というチームでやっていたんですが、取引も大きくなってきたときに、株式会社松葉屋をつくったんです。

D
会社を設立する前から盆栽に携われていたんですか?

T
30歳の頃にこの盆栽業界に入ったんです。業界的には遅咲きなんですが、
元々はアパレルショップを仲間たちとやっていて、セレクトショップのバイヤーとして色んな国々を回っていました。
そんな中、海外に買い付けに行った時に、外国人が「どうだ!凄いだろ!」と言って盆栽を見せてきたんです。でも「いや、これは盆栽じゃないよ」みたいな感覚があって、「ほんとの盆栽はこうだよ」って写真を見せたら、「なんだこれは!?」とリアクションがとても凄かったんです。


それで日本に戻った時に盆栽の世界へ入ろうと思ったのがキッカケです。
盆栽の世界へ入るといっても、師匠がいるわけでもないし、この業界どうやっていくのかも全くわからなかったんですが、何かわからないけど自信だけはあったんですw
そこで盆栽をやっている仲間たちを集めて、「盆栽はいじれないけど、盆栽をもっと世界に広めていきたい!」といった話をして、プロデューサーという立場でやりたいことを伝えて「トラッドマンズ」というチームを作ったのが始まりですね。
僕らは海外から活動を始めたんですが、海外にも盆栽市場があって、現地の人の紹介でそれらを回るんですが、それこそビンテージデニムを探すのと一緒で、中には掘り出し物があるんです!そういったものを探しては買って、滞在しているホテルや友人宅で盆栽を作って、それを売っていたんですけど、すべて売れるんですよw
当時、日本のルームス(合同展示会)があった時に、たまたま関係者の方に声をかけていただいて、盆栽飾って自分たちの世界観を表現したら、うまい具合にハマって、賞を受賞することができたんですね。そこから色んなアパレル業界や企業から声を掛けられるようになって、今の事業が始まっていったんです。
ただ、今は盆栽を管理する後継者もだんだん減っていているんです。
弟子がいなかったり、若い人が興味を持たないと文化が途切れてしまう。なので、若い人たちにとにかく興味を持ってもらうことが、何かに繋がるなと感じたんです。アパレルやメディアに出るのは、若い人たちに見てもらう一つの手段だし、今すごく力を入れているところです。

D
一つの事に絞って、一歩踏み出す勇気があってのことだったと思いますが、若い方に伝えたいメッセージなどありますか?

T
僕の場合は、とにかくアメリカの文化が大好きでどっぷり浸かっていて、アメリカを追っかけまくってたんですけど、海外に出た時に初めて日本の良さを知ったんです。日本てやっぱり「めちゃくちゃカッコいいな」みたいなところがあって今に行き着くんですけど、これって単純に言うと『やるかやらないか』だと思うんです。やれるやれない、その一歩のところだと思うんですけど、僕も友達と話していて、「なんでやんないだろうな?」って思っちゃうんです。やらないと始まらないし、言い訳探すぐらいだったらやればいいのになって、そこに行き着くんですよねww

D
色んな取り組みをされていますが肩書きは何になりますか?


T
盆栽プロデューサーかなと思っています。そこはずっと変わらないですね。僕の盆栽の技術なんて普通だと思うんですよ。特化した何かというものは全然なくて、僕よりも優れた技術を持った先生なんて五万といるので。ただ僕みたいなやり方をしている人は他にいないかなと思っていて、職人さん達は技術があるので、その人達を一つのチームとしてまとめて、一緒に盆栽をもっと世に広めていくのが僕の中の使命感でもあるのかなと思っています。

D
時代が早く変わっていく世の中で、10年後のビジョンはありますか?

T
盆栽業界って今厳しくなっているんです。富裕層や資本を持っている方が娯楽で購入されたり、競りで沢山購入していくんですが、結局管理できなくて、盆栽を枯らしてしまうなんて話しもあったりするんですよ。日本からせっかく色んな人が手間暇かけて育ててきたものが、そうやって枯れてしまっている。日本の伝統文化というものが少しずつ薄れてしまっている気がします。この業界を深くやっていけばいくほどそこを感じています。
だから僕らでこれだと決めた盆栽達はゲットして、日本の中で守って行きみんなで管理しましょうというのがやりたくて、現在も貴重盆栽と言う登録もあるんですが、僕達なりの新しい会を立ち上げたいという想いがあります。それは日本の伝統文化を守る事だと思っているので。僕たちの企業理念として掲げているのは、「日本の伝統文化を守り、日本の美学と魂を世界中の人々へ」というのが一つのテーマになっています。
他にも、新しい大会を開きたいと思っています、天下一盆栽会みたいな。お金がなくても本当に良いものを作る人に、評価を与えられる場を作りたいと思っています。
伝統というのは、革新の連続だと思っています。同じことをずっと繋げても、革新がないと絶対伝統にならないと思っています。何かしら面白い人がいて、それが伝統になっていくんですよきっと。僕らの動きというのはそこに値するのではないか、値できればなと思って活動しています。


D
最後に、今回ローンチするDROPGROOMINGのスタイリング剤についてお聞きしたいのですが、使ってみての感想を聞かせてください。

T
感度高い人が選びそうですよね。シンプルな感じだったりとか。THEポマード・THEワックスという感じではなくて、パッケージ的にもフレグランス系なのかなみたいなw
ちょっと感度の高いセレクトショップに置いてありそうな感じで、パッと見ポマード感がなくて、飾ってあってカッコいいじゃないですか。髪をセットする時に並んでる画もカッコいいし、色もいいなと思いますね。


D
ヘアスタイルに関して拘っているところはありますか?

T
男くさいのが好きですね。色んなヘアスタイルをしてきましたけど、結局行き着くところはそこですね。
髪をセットするとモードに入りますよね。オンオフの切り替えにはなっています。

D
香りについてはどうですか?

T
香りって、いい方が絶対いいじゃないですか!絶対大事ですよね。決め手の一つになると思います。

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